中小企業における内部統制

 内部統制という言葉はご存知でしょうか。
 ご存知の方であっても、それは上場企業だけに関係のある話でしょ、と思われる方もいるかもしれません。

 しかし、例え中小零細企業であっても、契約書、入金のチェックなど、日常の業務の中に小さな内部統制がいくつも存在しているはずです。

 先日、ある程度の規模の大きい非上場の会社様で内部統制の3点セット(業務記述書、フローチャート、リスクコントロールマトリクス)のお話を申し上げたところ、それらのツールを整備していこうという、とても前向きなお話を頂戴しました。
 3点セットのご説明は以下の通りです。

SmartMatCloud HPより引用, https://www.smartmat.io/column/inventory_contorol/8047

 企業の内部統制を整備することで、不正の防止、業務の効率化・見える化が促進されます。
 また、変わったところで言うと、最近流行りのM&Aにおいて、社内体制がしっかり整備されている企業と売り手がアピールできれば、企業価値を高く見込んでいただける可能性もあるかもしれません。

 公認会計士は監査業務で、数多の企業の内部統制3点セットを監査しています。
 一方で、税理士からは、税理士試験の勉強にも、税理士実務にも内部統制という分野は存在しないので、このような話は出て来ないかもしれません。

 もし、お近くに公認会計士がいましたら、内部統制の構築業務を依頼してみても良いかもしれません。
 中小零細企業でも、きっと役に立つかと思います。

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