(書評)サラ金の歴史
皆様もサラ金という言葉は、日常生活でたまに聞くかもしれません。
本書は、そのサラ金がどのような歴史で生まれることになったか、を解説している本です。
戦前はサラ金というものはまだ存在しておらず、素人高利貸しという、知人や職場の同僚にお金を貸して利息を取るということが一般的に行われていたようです。
そして、戦後、世の中が高度経済成長期に差し掛かるにつれて、団地に住む奥様方をターゲットにした団地金融が流行る。
さらにその後は、サラリーマンを対象としたサラ金へ。
昔は利率も年利100%を超えるようなことがあり、税金の延滞利率14.6%よりも年利の方が高いので、税金を滞納して、その滞納金で貸し出しを行うというサラ金業者が多かったようです。すごい時代です。
また、お金を貸す人たちは、人間の心理を巧みに読んで貸付けを行っているのだなと感心しました。
普段サラ金という言葉は耳にするけど、どのような成り立ちで発生したものか。
とても面白いテーマで書かれた本だと思いました。
おすすめの本です。