相続税の検討にあたってまず初めにやること

 財産を一定金額以上お持ちの方は、相続が発生した際に相続税がかかります。
 自分が亡くなった後に相続人達に迷惑をかけないためにも、相続税の検討をしておこうという方が多いかと思います。

 ネットを見ると、生前贈与をしておくと良い、生命保険に入っておくと非課税枠がある、不動産を買っておくと評価で得をする、など色々な方法が目に飛び込んできます。

 たしかに、どれも正しいことを言っているのですが、全員に当てはまる方法かと言うと、そうではないです。

 なぜかといえば、その人の財産の規模によって、最適な方法が変わってくるからです。

 財産3,000万円と、財産3億円の人では、大きく状況が変わってきます。
 一律に、この方法が良いということは言えないはずなのです。

 では、相続税の検討にあたってまず何をすればよいかと言うと、自身の現状分析です。
 ・現時点で自分はいくらの財産を持っているのか。
 ・相続人は何人いるのか。
 ・その結果、現状で相続税はいくら発生するのか。
 これらをまずは把握することです。

 今は書店でも相続税の書籍は数多く販売されているため、自分でも簡単に試算することが可能です。
 不動産は少し評価が難しいですが、固定資産税の課税明細があれば大体の傾向は掴めます。

 現状評価をした結果、自分は相続税がかからない規模の財産かもしれません。
 そうしたら、相続に対して怯える必要はありません。

 相続税がかかるような規模の財産でしたら、税理士に相談してみましょう。
 財産規模に応じた、色々な方法を提案してくれると思います。

 相続税の検討はまずは現状分析。ここから始めていただければよいかと思います。

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